2023年4月句会報告

第38回 YouTube句会(22日、44名)

大谷主宰選

【特選】 

浮き浮きと宇治へ詣でむ新茶の香     臼杵政治
寅さんを探しに春の河川敷        那珂侑子
ありがたく国土の足しによなぼこり    稲垣雄二
買うてみん一度とらやの草だんご     那珂侑子
鈴替へてやる恋猫のやつれ顔       澤田美那子
目を借りて蛙は恋を続けをり       間宮伸子
茶所は茶箱並べて古茶新茶        大平佳余子
少年に武器を持たすな柏餅        大場梅子
よく干され寄り目になりぬ鰈かな     間宮伸子
(記:丹野麻衣子)


Zoom句会


郵便句会

大谷弘至主宰選

◎特選

つちふるや浄土も穢土もなひまぜに    小島楓
金蝿が金の手を揉む牛の背ナ       白石勉
ありがたや八十路そろつて昼寝して    山下充子
花街と大社のはざま竹の秋        上俊一
冥土への境うろうろ花見かな       春日美智子
花豌豆くるんと蔓が寄り添ひて      上俊一

〇入選

一句欲し黄砂の街に目を細め       小島楓
囀や好調の木と不調の木         加藤久子
施設にて育ちし子等も卒業す       田中信爾
翔つ一羽あと追ふいちは鳥の恋      関君子
やうやつと炬燵塞ぐが今日となり     藤井洋子
蝌蚪生るる男所帯の手水鉢        北野沙羅
鴉二羽従へすすむ畔塗機         神永秀郎
春祭武者行列に呑まれさう        梶原夕未子
この里に白狐伝説竹の秋         上俊一
黄泉にとどけ葵祭の牛車の音       田中久子
手解きの馬子歌一途春の夜        神永秀郎
目借時ゆりかごとなるバスの揺れ     関君子
眠りこむ夜の金魚の無表情        山下充子
山菜採いらくさの刺待ち受くる      北野沙羅
雨の中夫の買ひきし桜餅         関君子
久々に妻の生地に蕨採り         神永秀郎
腰かけてゆらすぶらんこ街の灯よ     小島楓
粗酒粗肴万朶の花に心満ち        神永秀郎
(氷室茉胡記)                  


深川句会(12日 17名)

大谷主宰 選

第一句座

【特選】

いつまでも大きくひとつ石鹸玉     萬燈ゆき
職退いて又職就いて草の餅       萬燈ゆき
縁結ぶ神はこちらぞ花の山       城田容子
念仏のふる里にして土筆原       篠原隆子
名の園の萩をこころに根分けせん    菅谷和子
長城の土も混じるか黄砂降る     片山ひろし
海からのまれびと待つや花菜の野    上 俊一

【入選】

デーウスを大日と呼び春の星      篠原隆子
菜の花を遊びつくして蝶別れ      城田容子
今年から畦塗だけは任されて      園田靖彦
一番瀬みんな集合磯遊び        園田靖彦
助け合うていま金婚や桜鯛       神谷宜行
囀りに囀り重ね番鳥          神谷宜行
春の涛仁賀保の磯の翁塚        西川東久
菜の花や干鰯埋づめし丘の畑      上 俊一
人と蛙のなんと仲よき目借時      上 俊一
ビル街や花びらものせエレベーター  長野いづみ
まじめなることをゆくわいに葱坊主   大場梅子
老いてまた道あたらしき桜かな     萬燈ゆき
挿し木して花咲く日まで生き抜かん   菅谷和子
白髪にやさしき春の服選ぶ       上田雅子

第二句座   席題 (春日傘 田楽 春惜しむ)

【特選】

田楽のみどり香ばし七七忌       石川桃瑪
春の色とりどりに塗り田楽に      神谷宜行
句が出来てくるりくるくる春日傘    園田靖彦

【入選】

春日傘翼のごとくひろげたる      萬燈ゆき
浮き浮きとケーキ屋に列春日傘     西川遊歩
口も手も味噌も八丁田楽屋       菅谷和子
春日傘させばわたしもマドンナに   長野いづみ
父恋ひの木の芽田楽いまもなほ     大場梅子
靴だけが見えて童子の春日傘      神谷宜行

(篠原隆子記)


埼玉句会(23日、埼玉会館、6名)

永へて疎まるるとも大朝寝      市人
薫風やこころのままに五七五
青春の日々は終はらず花は葉に    靖彦
張るたびに意匠あらたや蜘蛛の網
休戦の空に掲げる鯉幟         宜行
気がつけば戦闘服へ更衣
万緑や先頭をゆく車椅子       つねお
禿頭の光りかがやく立夏かな
卯の花腐し一日一句の暮らしにて   すみえ
育休のパパに卯の花腐しかな
猫を抱くフジタの少女五月来る    ゆき
この森にマリアの小径五月来る

(萬燈ゆき記)


東京句会(29日、江東文化センター、21名)

大谷主宰選

第一句座 当季雑詠

■特選
美しき大渋滞よ花筏       わかなべかよ
軒菖蒲裸のままで飯三杯     神谷宣行
夏座敷青田のあをのしみるまで  園田靖彦
茶摘女やまこと大きな塩むすび  菅谷和子
尺取のはたと数をば忘れをり   園田靖彦
新参のわが脛こづく岩魚かな   園田靖彦
脳にある蜘蛛の囲払へ母と逢ふ  神谷宣行

■入選
いざ天馬目指さん古志の牧開き  神戸秀子
苺摘みしはるかな伊豆を忘れめや 大場梅子(佐々木まきさんを偲んで)
子猫捨て泣いて帰りし崖の道   西川遊歩
葉桜や朝の散歩をまたはじめ   金澤道子
したがふか国を捨つるか花吹雪  神戸秀子
招き猫の風格のはや子猫にも   仲田寛子
筍とあさり炊きこむ長者ぶり   大場梅子
まづ置かんとく帰る家箱庭に   丹野麻衣子
よく堪えて五万歩の足菖蒲湯に  大場梅子
チューリップあちこちお辞儀選挙カー 岡村美沙子
母の日や母に誇れることありや  園田靖彦
惜春の奈良を五万歩晴れ女    神谷宣行
茶摘唄ほまれの富士を真ん前に  仲田寛子
AIに説き伏せられて亀の鳴く  関根千方
海市より君乗る船のあらはれ来  菅谷和子
この花が地獄の釜の蓋なんて   金澤道子
家系図の帰すは天皇亀の鳴く   神戸秀子
お参りは実梅ふくらみきる頃に  丹野麻衣子
丸まりも隠れもせずになめくぢり 藤原智子
また振り返るハンカチの木の花を 金澤道子
友ら逝くされど青葉の風我に   神谷宣行

第二句座 席題(虹、ヨット、柏餅)

■特選
夕虹や人魚に焦がれ泳ぎし日   谷村和華子
共に虹仰ぎそれきり峠道     神戸秀子
虹といふ得体の知れぬものを恋ふ 西川東久
歌詠んで小腹がすいて柏餅    丹野麻衣子
虹立ちて二上山の君おもふ    大場梅子
ありがたや神の葉まとふ柏もち  城田容子

■入選
ヨット競る波の坂下りまた上り  西川遊歩
這ひ這ひの男の子らにはや柏餅  丹野麻衣子
名の店のなんと小ぶりな柏餅   仲田寛子
ヨット操る空にも海があるといふ 大場梅子(裕次郎は)
武の家にやうやく男の子柏餅   わたなべかよ
あら虹ちお介護士指せど誰も見ず 越智淳子
柏餅歯が痛いとはお気の毒    仲田寛子
お茶も飲めのどにつまるぞ柏餅  岡村美沙子
今さらに母は尊し柏餅      越智淳子
鷲掴むありたけの風ヨット駆る  園田靖彦
背を反るらせヨットレースの力わざ 石川桃瑪
ヨット寄す烏帽子岩てふ青春よ  西川東久
湖青く松なほ青くヨットの帆   越智順子
君の手のずつと大きく柏餅    藤原智子
逆風のこれまた楽しヨット駆く  園田靖彦
わが里のお犬様へと柏餅     大場梅子
ヨット行くロープのとぐろ引き放ち 西川遊歩

(関根千方記)


東京・神奈川吟行句会(8日、墨堤のお花見、6名)

花過ぎの墨堤となったが、長命寺の桜餅を食し、浅草寺の花まつりを楽しんだりと盛りだくさんの1日だった。

第1句座 吟行句

花ふぶき浴びて我らは仏弟子に     梅子
食したりかの長命寺桜もち
花惜しむ吉野高遠まなうらに       宣行
ありがたや子規の食ひたる桜もち   
桜餅予備門子規は五つ食ひ       秀子
白象に乗りたがる子や仏生会
立ちあがる臍に力や甘茶仏        千方
大江死せり坂本死せりこの三月
三枚の葉に守られて桜餅          和子
老いてなほ人皆若し花は葉に
葉桜や良き音立ててキャッチャーミット  道子
桜蕊降るにぎやかに鳥の来て
 
第2句座 席題(余花  落し角  蜃気楼)

追ひつけぬものは己や蜃気楼       千方
知床の空晴れわたる落し角         秀子
余花ひとつ灯りて山の明るさよ       宣行
後鳥羽院迎への船や蜃気楼        和子 
尼寺の精進日記余花白し          梅子
余花の雨佐殿座せる源氏山        道子 

(大場梅子記)


鎌倉吟行句会(2日 寿福寺から源氏山 6名)

第一句座:吟行句・雑詠句で7句出句、5句選
ひらひらと今を愉しみ花一片    和華子
虚子の忌やどの花となく満ち満ちて 美津子
風変はる桜散らしの雨くるか    道子 
佐殿も花疲れかな大胡座      英樹
虚子に向く愛子の一途春の墓    恵美子
二階よりさくらさくらの段葛    侑子

第二句座:席題「都をどり」「磯巾着」「春の雷」で3句出句、3句選
淡海は半分晴れて春の雷      英樹
磯巾着ひと世貫く恋をして     和華子
春雷や栞がはりの老眼鏡      道子
少年の指に遊ばれ磯巾着      美津子
ラーメン屋に長い行列春の雷    侑子
都踊座敷にぎはす殿方や      恵美子

(長井はるみ記)


岐阜句会(27日 岐阜市西部福祉会館 6名)

第1句座  兼題(薊、長閑、桜貝)
城の外に帰蝶遊べや花薊        政治
吉野線閑かや青のシンフォニー     上松美智子
たどりせむ翁の旅の桜貝        春日美智子
のどかとは言へずIRつくるとは     沙羅
桜貝拾へば母にあげたくて       通江
客を待つ小紅の渡しのどけしや     恵美子

第2句座 当季雑詠
今日蝌蚪が姿消したり金盥       政治
吉野より帰るや牡丹まつ盛り      上松美智子
木の花の降れば筍うまき頃       春日美智子
ノスミレの紫残し草を取る       沙羅
母父とのどかに遊ぶあの世かな     通江
死してなほ眼きらめく桜鯛       恵美子
(梅田恵美子記)


京都句会

古志京都句会、4月はいつものとおり、通信句会と対面句会を実施しました。
来月からも、毎月、通信句会と対面句会の二本立てで行う予定です。対面句会は、第3水曜日午後1時からこどもみらい館で実施予定。

4月通信句会は夏雲システムを利用して実施。古志誌に掲載された汀さんと私の桜に関するエッセイ、一爽さん提供のの京都の桜の写真、そして米花さん作の絵手紙(紫蘭の花)からの連想句4句以上を含め、8句投句、選は特選1句、入選7句で行いました。13名参加。

円山に月を上げたり花の宵        忠雄
むらさきの墨こぼるるや桜烏賊      陽子
さくら湯や我一片の花びらに       嘉子
木蓮に荒き青空あるばかり        英二
人の世を離れまろねの花筵        悦子
今しがたまで花あびてをられしが     久美
名所の花懐かしき汀さん         りえこ
紫蘭咲く里の山道七曲り         佳澄
広広と夫とふたりや春時雨        一爽
房ふればるるると鳴らん八重桜      美恵子
神苑に花酔ひ人のあふるらん       初男
珈琲にも四季はあるらん花の雨      美那子
哲学の道の桜の黙深し          茉胡

対面句会は、4月19日(水)こどもみらい館で実施。第1句座当季雑詠5句出句5句選句、第2句座席題(「呼子鳥」「更衣」「菜種梅雨」「祭」「遠足」「都忘れ」)6句出句7句選です。6名参加。

夜の雷去りゆく春の足音か        美那子
遠足の楽しみ父の新メニュー
念仏のごとき小言や苜蓿         りえこ
ジュラシックパークへ誘ふ呼子鳥
柔らかき葉先を噛みて春惜しむ      佳澄
山行きのしんがり笑ふ呼子鳥
朧夜や助詞の推敲元通り         洋子
都忘れ湧水汲みに社まで
少年の日の山門や夏近し         一爽
都忘れ都に生まれ都に住む
霾晦賽銭箱の大き錠           茉胡
禅寺を塒としたる呼子鳥

通信句会、対面句会とも参加希望の方は、いずれも氷室茉胡宛の次のメールアドレス、あるいは古志誌上に掲載の電話でご連絡下さい。 メルアド:mako10himu6@nifty.com 
(氷室茉胡記)                    


奈良句会(25日 夏雲システム 12名)

まほろばの花の別れにならふとは     美那子
筍飯吾子の伸びしろ疑はず        まこ
伸びゆくや若葉若草まほろばに      淳子
その人の一句と春を惜しみけり      忠雄
観音のうたた寝つづく花の山       豊
水尾(みずのお)は柚の花咲いてゐる頃か 洋子
新しき名で貰はるる子猫かな       雄二
佐保姫に会へずじまひや吉野山      久美
一年生幾度迎へし老桜          正子
つばくらめ汚せし土間の輝けり      悦子
初燕若き夫婦のベーカリー        まち
春の果て句帳開いたままにして      りえこ 

古志会員ならどなたでも参加出来ます。参加希望の方は、きだりえこ宛で次のメールアドレス、あるいは古志誌上に掲載の電話でご連絡下さい。 メルアド:kidarieko@kcn.jp 
(きだりえこ記)


大阪句会

メール句会(雑詠 7句出句5句選)
触れ太鼓浪花の春をひらきゆく      久美
大鍋を振つていかなごくぎ煮かな     洋子
ねねの茶をごくごく吞みてこの芽かな   一爽
裏山の雨のにほひや春の闇        歌子
青空や辛夷浄土の虚空あり        百合子
春眠てふ淡き衣をまとひけり       陽子
引鶴やこころを空に忘れをき       りえこ
一粒の飴も接待遍路寺          美栄子
図書館に赤子の声や春の昼        豊
春時雨はや間遠なるわが日記       美那子
百年を生きるは怖し桜餅         みつこ
春爛漫ズーム句会の踊り出す       茉胡

Zoom席題句会 席題(茎立・行く春)3句出句3句選
明日明日と思ふて今日の茎立に      りえこ
茎立や句帳開けば眠くなり        洋子
茎立や空に憧れ自由なる         美那子
茎立や下校の子らに昼の月        久美
ゆく春や同じ顔なる羊たち        みつこ
行く春や嫁ぎし子らは子らのまま     一爽
ゆく春や川は海へと蛇行して       歌子
行く春や渚に遠く竹生島         豊
(木下洋子記)


松山句会(15日 メール句会 11名)

兼題:雪解け、雛祭、日永、囀、花 5句出句5句選
道なりに幟連ねて春祭         崇
広き世に出でて蛙のしたり顔      紫春 
夜も更けて倦まず弛まず鳴く蛙     和弘 
春おしむ傘寿記念の同期会       博山
人の渦落花の渦に独りかな       まさし 
飛花落花扉開ければまた扉       伊都夫 
すれちがふたびに会釈よ春まつり    陽市
病窓で旅を想ひて春惜しむ       薫  
その年のその日のいろへ飛花落花    真樹子 
春惜しむ蝦夷地へゆきし人も又     夕未子  
国ぢゆうに水の匂ひや蛙鳴く      まこと 
花散りて桜色なる水面かな       和弘 
ライオンも春を惜しむか咆哮す     まさし
惜春や形見の時計今もなほ       紫春 
我が歩み杖にすがりつ落花かな     博山 
断層に揺るる原発町おぼろ       崇   
初蛙まだぎこちなき声をもち      真樹子 
隧道の冷気抜ければ花辛夷       伊都夫 
姫君は紅も鮮やか春祭         紫春 
おぼろなる満月の夜の読書かな     博山  
大空をふるさととして飛花落花     まこと 
(木下まこと記)    


福岡句会(22日 あいれふ)

昨日とは違ふ一日を花衣        和子
朧夜や角あるものの丸くなり      久子
花吹雪く大八洲なり「大和」の忌    悠
風まとふ妻となりけり更衣       民也
どこに立ちどう動きても糸桜      伸一 
夢の中土佐の酒場で初かつを      博人
すり切れしページの破れ花は葉に    幸子
夢の世のわれも若しや春の雪      國光
春昼や三人あくびうつし合ひ      緑 
青春を謳歌してをる夏燕        龍梅
逝く人や生まるる人や花の夜      真知子
(斉藤真知子記)


長崎句会(28日 まり庵 9名、うち5名はメール)                   

当季雑詠 5句
春光の電車に一列スマホ打つ      文
水ぬるむゆるりと流し菜を洗ふ     順子
春塵や眼鏡拭き拭き世を眺め      なおよ
山葵沢異国に造る夢のあり       弘美
山城や桜の海に浮くごとく       まり子
ほととぎす鳴けば応へる雀かな     美智子
里帰り古戦場いま花盛         睦美
桜蕊居眠りの間に栞かな        玲子
福耳の子供地蔵や揚雲雀        瑠衣

席題2句(茶摘み・母子草)
茶摘み終へ新芽の天ぷら香りたつ    文
ゆく春や音楽残し逝きし人       順子
沢山の莟掲げて母子草         なおよ
母子草ホムンクルスはビンの中     弘美
末つ子はずーつと末つ子母子草     まり子
名を知ればそつと触れしや母子草    美智子
戦ひのなき国なれば茶摘唄       睦美
賑やかな画架の足元母子草       玲子
茶摘女が今年は女房てきぱきと     瑠衣
(米山瑠衣記)               


熊本句会(国際交流会館 4名)

第一句座
A Iと同棲始む桜餅           茉莉子
真つ白な原稿用紙上り鮎        茉莉子
桜餅嬉しきことを淡々と        佐介
葱坊主此の児はいつも余所見して    佐介
墨堤を父と歩けば桜餅         裕子
九州に名川いくつ上り鮎        裕子
桜餅無骨の指に摘まれて        榾火
スカールの少年老いぬ湖のうへ     榾火

第二句座(席題 菜種梅雨、潮干狩)
駄菓子屋の裸電球菜種梅雨        佐介
しおひ狩ポッケの句帳泥まみれ      茉莉子
菜種梅雨大江健三郎罷る         榾火
(記今村榾火)

Be First to Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です