3月句会報告

京都句会(22日 こどもみらい館 5名)

第1句座(6句出句6句選)
第2句座(席題「二日灸」「卒業」「蜂」「柳」「春場所」を含み6句出句6句選)

天地をとどろとどろと椿落つ    りえこ
まつたなし声の響くや浪花場所
震災忌抜き身のごとき月であれ   美栄子
桃の花ピアノ弦楽教へます
春の闇ここぞ日本の正念場     一爽
四十年見返りなんの卒業ぞ
ちよろちよろと欅の芽吹く資料館  幸子
頭(こうべ)にも格別大き二日灸
報はれぬ囀などれ高らかに     茉胡
痩せ我慢仕合ひ夫婦の二日灸
(氷室茉胡記)


長崎句会(27日)

当季雑詠 持ち寄り5句
白き巨船来たれり疫病の春     弘美
朧夜やマスクかけたる宇宙人    まり子
鞦韆を漕ぐこの星を漕ぐやうに   直代
卒業歌マスクが吸ひし涙かな    順子
寝落ちして乳の匂ひの子猫かな   瑠衣

題詠2句(春眠・囀り)
囀や暫し佳境のソロに入る     弘美
春眠や目を見開きて運転席     まり子
囀りに応へて風も歌ふらし     直代
目覚ましも子守唄かな春眠し    順子
囀りの一直線に麦畑        瑠衣
(米山瑠衣記)


熊本あふちの会句会(17日 三城宅)

第一句座【当季雑詠】
春雨の匂ひ閉じ込めエレベーター            和子
末客に座して眠たし花の昼                      沙羅
黄たんぽぼ踏まれぬ処知つている           佳代子            

第二句座【兼題、橋、曲がる】
山笑ふ修復終へし通潤橋                              沙羅
春時雨傘を斜めに橋渡る                           和子
ゆるやかに曲がる町川柳の芽                     佳代子
  (三城佳代子記)      

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