12月の奈良句会のご案内
日時 12月8日(土) 13時30分~16時30分
会場 奈良氷室神社 直会殿 (奈良市春日野町1 ℡ 0742-23-7297)
句座 第一句座 当季詠 7句出句 5句選句
第二句座 席題詠 3句出句 3句選句
11月、奈良平城宮跡句会報告{25日、平城宮跡公園 天平みはらし館 20名)
長谷川櫂先生の選 ◎特選
第一句座(当季詠 十句出句 五句選句)
国栖からと柿の紅葉のお鮨かな 嘉子
鴟尾の空冬かがやいてをりにけり 嘉子
踏切をひよいと越えゆく小春かな 洋子
◎冬麗の土器に描かれし笑顔かな 通江
◎寒き世を灯しつづけよ龍燈鬼 育子
山茶花や癩ぬぐふ御手の白さかな 悦子
まほろばを埋めんばかりに落葉かな 史生
目のなかに大極殿や日なたぼこ 通江
初冬の湯気の中から豚まんじゆう 忠雄
◎千年の夢の小筐に鹿遊ぶ 美那子
大樟に鹿のかけよる時雨かな 瑳楓
自転車の音はララララ冬椿 通江
魂のかけらを拾ふ枯野かな 悦子
朱雀門見渡す限り枯野原 通江
◎大仏の座したる国の小春かな 育子
◎此の船で唐から来しか冬うらら 信子
◎若草山うたた寝をする小春かな 育子
◎踏切の音のむなしき枯野かな 美那子
寒晴や五色さうめん干しにけり 嘉子
◎二杯目の茶粥も旨し奈良の冬 楓
◎冠は十二色とぞ柳枯る 嘉子
広大な枯野や奈良に都あり 弘子
この下に都ねむれる冬野かな 瑳楓
◎木簡を削るたちまち枯葉かな 嘉子
ちよつとだけ揚がつてみたる冬ひばり 洋子
◎振り売りの秋草はみな仏かな 久美
◎一枚の冬の日向や都あと 瑳楓
天平よりつづくこの世の枯野かな 忠雄
木簡の墨字かすれて冬ざるる 洋子
第二句座(席題詠 湯ざめ、薬喰 3句出句 3句選句)
八つさんも熊さんも風邪薬喰 悦子
空翔けし役行者の薬喰ひ 豊
◎噛むもあり蹴るもありしか薬喰 硯涯
湯ざめしてしまつてからのちやんちゃんこ 通江
外の湯を七つめぐりて湯ざめかな 洋子
◎長老やいまさら何を薬喰 美那子
◎好物を譲り合ひつつ薬喰 硯涯
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