四国合同しまなみ吟行句会報告

七月一日、二日、四国合同しまなみ吟行句会を開催いたしました。

幸いこの二日間好天に恵まれ、充実した句会となりました。

ご参加いただいた皆様、遠路はるばるお越し下さり本当にありがとうございました。

第一句座 特選句

荒梅雨を吹きとばしたる晴女   澤田美那子

夏潮にもまれし鯛ぞ刃を研がん  齋藤嘉子

夏の潮けとばしてゆけ武者走り  丹野麻衣子

遊船や潮が潮追ふ宮の窪     木下まこと

名にし負ふ能島は小さし夏の潮  曽根崇

渦となり流れと変り舟涼し    豊田喜久子

この島も遍路の道や雲の峰    神蛇広

大南風すらりと長き櫓を掲げ   神蛇広

第二句座 特選句

滴りは町の天下の龍河洞     甲藤卓雄

石鎚の滴り天の甘露ぞと     齋藤嘉子

滴りやここ四万十川の岩のかげ  梶原一美

滴りのひとつふたつと島生まる  澤田美那子

第三句座 特選句

滾りたつ能島の瀬戸や雲は夏   曽根崇

箱庭や糸のごとくに大架橋    田中紫春

ちぬ漁や能島海賊さながらに   齋藤嘉子

涼しさは市中に結ぶ庵かな    澤田美那子

真白なる翼拡げて橋涼し     木下まこと

 

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