5月の奈良吟行句会のご案内と吉野山花の句会報告

5月の奈良句会ご案内

日時  5月13日(土)

 吟行 吟行される方は10時に奈良国立博物館入口にご集合ください。 

快慶展(招待券があります)→依水園(江戸、明治時代の庭園)を吟行します。

句会 13時30分~16時30分

会場 奈良県文化会館 2F 集会室C

句座 第一句座 当季詠、吟行詠 7句出句 5句選句

第二句座 席題詠     3句出句 3句選句

 

吉野山花の句会報告(長谷川櫂選 〇特選)   参加19名

第一句座(四月九日) 

〇花曇り青光りして大蚯蚓        美那子

〇新しき桧皮香りぬ花の雨          美那子

〇少年の面影いまだ吉野雛       光枝

水分の神が育む桜かな        洋子

柿の葉を開けば鯛や花の山      雄二

み吉野の花散るやうに逝かれけり    英樹

観音の目つむりおはす花の昼      豊

花冷えの今宵温めよ膝の上      光枝

庇よりしだれ桜の雨雫        美那子

権現さん笑ふてござる桜餅      悦子

笑ひあふ妹背の山も暮にけり     竜樹

花の下歩き食ひなどゆるされよ     美那子

わたくしを甘やかすなり桜餅       通江

掘りたての筍づくし吉野建        美智子

手にのせて吹き散る花や陀羅尼助   竜樹

花埃しるき吉野の仏たち          まき

いとけなき手には大きな草の餅    洋子

花曇り漉き込むがごと吉野紙     忠孝

花の雨まつてましたと蟇        忠雄

先生に一枝たむけん山桜        悦子

胸中に折々のうた初ざくら        洋子

ほのぼのと一碗のお茶初桜         美那子

花冷やことば生まるる唇も         光枝

荒行の山にしてなほ花の山      雄二

第二句座(四月十) 

〇花冷えの喉にとろりと茶粥かな       まき

〇桜粥花のおぼろを呑むごとし     忠雄

〇水分の主のごとし大蚯蚓       洋子

〇ほのぬくき鮭弁当の花見かな     美智子

〇山深く桜に飽かぬ庵かな       正子

〇筍は刺身がよろし山泊り         美那子

〇湯気たてて朝一番の桜粥          忠雄

花に寝て海ゆく心地吉野建      雄二

権現の口金色や花の奥             りえこ

うぐひすの朝ははるかや山晴れて     まき

香ばしく焼けて小顔や桜鮎      光枝

権現も老いたか今年の花遅し     忠雄

法楽の僧うつくしや花会式        英樹

龍の背を歩むがごとし花の嶺       雄二

花疲れ一合の酒よく回り          英樹

花万朶空からしだれてくるごとく      通江

法螺の音の天上天下花の山         悦子

 

 

 

 

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