2月、東京・神奈川吟行句会のご案内&句会報告

★日  時:
2017年2月25日(土) 午前10:00

★集合場所:
六義園正門前 以下の駅からいずれも徒歩10分
JR山手線「駒込駅」(南口)、東京メトロ南北線「駒込駅」(2番出口)
都営地下鉄三田線「千石駅」
※早めに着いた方、集合に遅れる方は、各自吟行をすませて句会場にお入りください。
★吟行地:
六義園 (入園料300円) 〒113-0021東京都文京区本駒込6-16-3
電話 03-3941-2222
★句会場:
園内 「心泉亭」 12:30〜16:00
※園内は飲物の自動販売機、軽食しかありませんので、昼食持参をおすすめします。
句会場内は飲食可です。
★出句は10句。13:30〆切とします。

☆国指定特別名勝「六義園」は江戸時代の代表的な大名庭園。五代将軍・綱吉の側用人から15万石の大名に出世した柳沢吉保が下屋敷に7年の歳月をかけ、自ら設計、指揮し、完成させました。回遊式築山泉水庭園には、紀州(現在の和歌山県)和歌の浦の景勝や和歌に詠まれた名勝の景観が八十八境として優美に配され、吉保の文学的造詣の深さを反映しています。講談や歌舞伎となり江戸庶民に流布した「柳沢騒動」の舞台ともなりました。 

✿どうぞお出かけください [係:大平・神谷・大場]
 
 
1月の吟行句会報告
大谷弘至主宰をお迎えして、春を待つ毘沙門天の門前町・神楽坂を吟行しました。
参加者は、26名。

大谷弘至主宰選  (○印=特選  無印=入選)
第1句座  (吟行句 7句出句、5句選)
○折つてきて山門に売る椿かな      丹野麻衣子
○やらはれて鬼の迷へる路地ばかり    大場梅子 
○桜餅町のかなめの毘沙門天       大平佳余子
○色町や梅見えずとも梅見酒       真板道夫
○銭湯の雪の富士にも春日射す      飛岡光枝
 さみどりの卵のかたち鶯餅       片山ひろし
 春寒や抜襟白き芸妓衆         熊谷佐幸
 一陽来復恵方へ向かふ人の列      丹野麻衣子
 梅一花浮かべ芸妓の一番湯       神谷宣行
 路地裏やあまたの路地に芽吹くもの   熊谷佐幸
 うかれ猫しのび返しをかるがると    真板道夫
 横丁によき名それぞれ春きざす     園田靖彦
 節分の鬼よりこはし豆の数       丹野麻衣子
 颯爽と探梅行の先頭に         神谷宣行
 河豚のヒレ干され今宵は誰酔はす    三田菊江
 寒稽古どら焼一つ腹に入れ       関根千方
 梅咲くやギヨーと飛び立つ鵯一羽    福谷 博
 助六の下駄がらがらと春来たる     飛岡光枝
 白梅のやうやくと日になれしころ    三玉一郎
 やらはれし鬼鉢合はす小路かな     関根千方
 まだ若き葉をもてつつむ椿餅      丹野麻衣子
 寒牡丹触れてもみたき咲きつぷり    多戸昌子

第2句座 (席題  水温む・目刺・芹) 3句出句、3句選
○泥のまま花街へゆく芹ならん      丹野麻衣子
○朝市の目刺に雪の降りかかる      神戸秀子
○芹粥の腹にうれしき手術あと      片山ひろし
○若き日の恋の果てなる目刺かな     大場梅子
○嬰の臍大きく出でて水温む       神谷宣行
 雲を踏み水を踏み芹摘みにゆく     三玉一郎
 水ぬるむころに行きたくなる名所    岩崎ひとみ
 ふくらんで花のごとくに水温む     関根千方
 いつまでも清きままあれ芹の水     加藤あつ子
 新築に古き表札目刺食ふ        三玉一郎
 花街の膳にも芹ののぼる頃       丹野麻衣子
 大井川わたる難所や水温む       西川遊歩
 牛込の台地を割つて温む川       大場梅子

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