6月、東京句会のご案内

日時:6月11日(土)
集合:午後1時
会場:砂町文化センター
   〒136-0073 東京都江東区北砂5-1-7
会費:2,000円(学生半額)
第一句座:持寄5句出句5句選
第二句座:席題3句出句3句選
*大谷主宰ご出席の句会となります。

5月の東京句会報告(30名参加)
* 一部直しが入っています。
* ◎が特選です。
〈当季雑詠:五句投句/五句選句〉
◎空をゆく雲より白し鹿の子の斑 間宮伸子
◎憂きことは草に擦りつけ袋角  間宮伸子
◎歳時記は季語を満載夏来る   山田洋
◎走り茶の一の湯にして柱立つ  園田靖彦
◎嘆きつつ地球の溝の大鯰    上村幸三
 隣客にままよ凭れて昼寝せん  上俊一
 大鯰城の石垣ねこそぎに    大平佳余子
 簗の竹大たわみして運ばるる  佐川あけみ
 存へてしみじみつかる菖蒲の湯 山田洋
 ちやきちやきの手振りそろへて茶摘唄 西川遊歩
 雲雀ゐぬ間に代掻を済ませけり 三玉一郎
 青畳大の字となる涼しさよ   片山ひろし
 莢のまま爆ぜる蚕豆網の火に  持田明子
 草笛やつめたき一葉くちびるに 西川遊歩
 肩車されて祭へ初浴衣     大場梅子
 紅摘むやその一輪を子の髪に  小宮節子
 若葉風牛久の牛の臀押さん   西川東久
 薫風の先頭をゆく人となれ   神谷宣行
 人こそが地球を壊す蟻ならん  片山ひろし
 朗読の原爆の詩や声涼し    片山ひろし
 旅始白服を着てさつさうと   那珂侑子
 樹に風にうるはしき夏来りけり 神谷宣行
 柿若葉不意の客へと握り飯   神戸秀子
 勝馬をあがめあがめて祝詞かな 園田靖彦
 辻馬車や万緑の中ぽこぽこと  佐川あけみ
 田植唄あとは静かに水の国   鈴木伊豆山
 母の日のま白き花よ割烹着   神戸秀子
 夏場所や力士の帰る総武線   小宮節子

〈当季雑詠:三句投句/三句選句〉
「蟇」「夏痩」「海酸漿」
◎底ごもる声もたのもし恋の蟇  菅谷和子
◎ずたずたの地を這ひ出でて蟇  関根千方
◎蟇はねてたぷたぷの皮遅れゆく 金澤道子
◎蟇ここぞとふるふ喉仏     園田靖彦
◎蟇存へて疣誇りけり      小宮節子
◎夏痩といふといへどもこの気炎 園田靖彦
 喉袋閑かに蝦蟇の座禅かな   西川遊歩
 自分てふ不可思議なもの蟇   おほずひろし
 海酸漿遠くの船に鳴らしけり  三玉一郎
 鳴らすたび海の匂ひや海酸漿  大平佳余子
 つくばねのあらぬ方より蟇のこゑ 丹野麻依子
 蟇われに貧しき戦後あり    間宮伸子
 文豪と言はれ夏痩せ知らざりき 山田洋
 夏の恋潰れし音か海酸漿    神谷宣行
 地震来て石となりしか蟇    片山ひろし
 岩となりぱつと虫捕る蟇    西川遊歩
 しぼらるるままに油を蟇    丹野麻依子

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