12月 深川句会のご案内
日 時:12月27日(水)午後1時
会 場:芭蕉記念館本館
会 費:2,000円
第一句座:雑詠5句出5句選
第二句座:席題3句出3句選
*大谷主宰ご出席の句会です。
11月深川句会のご報告
*11月22日、34名
*一部直しが入っています。
*◎が特選です。
(第一句座、雑詠5句出5句選)
◎お辞儀する国に生まれて七五三 幸三
◎柿一斗とれてうれしやこの老樹 怜
◎谷川に熊のいのちの皮洗ふ 和子
◎たつぷりとみかんのしづく心にも 梅子
◎炉開きに集へばうれし亥の子餅 佳余子
◎みづうみは山のまなこや雪映し 宣行
心まで目貼りをしたきあたたかさ 直子
鶴らしく見えなくもなし古屏風 寛子
一畝は仏の菊よ母の畑 秀子
餞別の紙子羽織れば日の名残 かよ
寄り合うて夢を見てゐる浮寝かな 隆子
この荒れた星をとび出す鯨かな 順子
柿採るや残す五十は鳥にやり 節子
亀のごと起き上がれぬ子着ぶくれて 秀子
ベトナムのバイクの怒涛冬の靄 いづみ
夕波や子らも浮寝もみな去りて 元子
霜一面月より降つてしづかなり 明法
地の神の髙楼たらん霜柱 隆子
憂きことも一句の素や大くさめ 怜
水抜きし田の穴探り土鰌掘る ひろし
大津絵の鬼も揃ひて神迎 ひろし
まだ仔犬散歩が好きで息白し 桐幹
我ひとつ剥くまに十個牡蠣割り女 和子
俳諧と遊びし日々も古暦 かよ
火恋し故郷を棄てしその日より 隆子
嫁にきてまづ隙間張る大仕事 直子
海めざしゆくものどれも落葉めく 佐幸
オリオンの盾持ち来る冬将軍 森
竈猫火伏せの神に追ひやられ 靖彦
冬帽子まぶかにゆける美人かな 順子
過労死の国に勤労感謝の日 逸郎
(第二句座、席題「雪催、風呂吹、冬木の芽」3句出3句選)
◎雨粒も花のにぎはひ冬木の芽 秀子
◎風呂吹に舌を焼きたるうれしさよ ひろし
◎我が胸に芽ばえて大事冬木の芽 和子
江戸つ子の好きな熱き湯風呂吹きも 遊歩
風呂吹や味噌もいしるも能登土産 遊歩
雪催鴉が呼べばまた一羽 順子
風呂吹の味噌がどうのと国自慢 和子
二階から見ゆる冬芽のほの紅く 淳子
冬木の芽空の淋しさ拭ひ去る あつ子
冬木の芽雪の重さも知らぬげに 明子
隠岐やいま冬芽養なふ頃ならん 梅子
よき靴でとほくへ行こう冬木の芽 秀子
武蔵野や明日を確かに冬木の芽 洋
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