10月 深川句会のご案内

日  時:10月26日(水)午後1時
会  場:芭蕉記念館分館
会  費:2,000円
第一句座:雑詠5句出5句選
第二句座:席題3句出3句選
*大谷主宰ご出席の句会です。
 
9月の深川句会ご報告
*9月28日、芭蕉記念館分館
*席題は「夜長、蜻蛉、花野」
*一部直しが入ってます。
*◎が特選です。

◎病得て籠の鶉を縁側に      怜
◎闇といふ大きな鉢を鉦叩     宣行
◎一生の仕事ここからちんちろりん いづみ
◎よろこびの鶉の卵老いの口    怜
◎粧へる山をわが掌や楽茶碗    伊豆山
◎長き夜を二つ寝てまだあかときに 東久
◎家もまた泣くことあるや夜の長き 佐幸
◎寝そびれて脳がきしむよ長き夜  元子
◎長き夜に馴れすぎてゐる本の虫  淳子
 地球いま涙線ゆるむ秋黴雨    菊江
 棚ひとつ糸瓜の水の余るほど   遊歩
 ちちろ鳴く窓辺や君の忌の近し  順子
 若冲の露をとどめて天井画    梅子
 火消にはへ組は無くて水の秋   遊歩
 地球てふわれらが畑や牛蒡引く  佐幸
 岩壁の松に足掛け茸採り     秀子
 もどりきし鵙よからびし贄に風  和子
 古竹で組みたる稲架やちと傾ぐ  節子
 一夜明け河口を占拠いな鰡とど  俊一
 秋の田を抜けたる先に上田城   佳余子
 ただ一行母の手紙の身にしむや  怜
 孵りたる鶉やわれを親と追ひ   和子
 海遠く高きに登り股のぞき    俊一
 角切りは明日とも知らず鹿眠る  和子
 柿を食ふ子規の二倍をわれ生きて 順子
 その名よき銀河のしづく今年米  ひろし
 秋高く林檎畑に梯子かけ     佳余子
 托鉢の笠にとんぼう来て止まる  梅子
 太古より花野の国や大八洲    宣行
 わが家を叩く木の実や夜は長し  梅子
 五能線窓から乗り来鬼やんま   東久
 何のため生きるかなどと夜は長し 俊一
 太陽に尻向けとんぼ何狙ふ    伸子
 釣舟草天に漕ぎだす舟ならん   明子
 晩年や流るる水の澄むごとく   元子
 白髪を切つてレモンのやうな人  秀子
 生も死も書けば一文字草の花   ひろし
 持ち帰るみやげは胸の大花野   桃瑪
 夫いねてわれは楽しき夜長人   和子
 羽伏せて草の声聞く蜻蛉かな   ひろし
 花野来て薄の外はよく知らず   守彦

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