古志会員による一句鑑賞

疫病を鎮めるために九世紀半ばすぎに始まった御霊会が祇園会の起源。7月に入ると吉符入、山鉾建、曳き初め等様々な行事がつづき、17日の巡行を迎える。昨日まで各山町、鉾町にあった山鉾が列をなし、都大路を巡行する様は、美しく壮観である。この日本を代表する祭に関る人々は「きほひ」(意気込み)にあふれている。鉾には、屋根方、囃子方などが乗ってそれぞれの役目を懸命に果たす。見物客にも彼らの「きほひ」が伝わり祭の高揚感に包まれる。其角の見た都の祭の「きほひ」は、今も変わらず京の町衆に受け継がれている。(木下洋子)
出典『華摘』

§2379 · 7月 17, 2011 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

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